葬儀費用の先取特権
葬儀費用の先取特権を用いて、葬儀費用を回収することができました。
6年前くらいにもチャレンジをし、その時も東京地裁、横浜地裁で例がないと言われました。その時は他の手段で回収できてしまったため、決定をもらうことはできませんでした。
そして、今回の申立て時も、東京地裁、横浜地裁で先例を知らないと言われました。
色々と裁判所と協議しましたが、条文で認められる手続が実際に行えないはずがないということで、粘り強く協議を続け、無事に先取特権に基づく差押発令となりました。
先取特権自体マニアックな手続ではあるものの、雇用や共益費用、賃貸借などで使われている実例はあります。
葬儀費用の先取特権が他と異なるのは、条文制定時におそらく具体的な手続を想定していないという点です。
葬儀費用の先取特権については、コンメンタール等で「債務者」は「死者」であるとされています。そうすると先取特権の対象となる債務者の資産は遺産ということになります。
問題になるのは、
・そもそも原則として死者を名宛人として裁判手続ができない
・遺産は相続人のものになってしまうので、死者の財産は観念できるのか
ということです。
この辺りを裁判所と協議し、どうにか差押決定を出してもらうことができました。
他の案件に転用できるか分からないですが、先例を作れたということには意義があるのではないかと思います。
せっかく珍しい手続をしたので、どこかで事例報告でもしたいけど、そういう場合は判例タイムズにでも持ちかけてみればよいのですかね?
詳しい人がいたら、教えてください。
エンディング産業展
無事にエンディング産業展への出展が終わりました。
ブースにお寄りいただきました方、セミナーにお越しいただきました方、拙著をご購入いただきました方、誠にありがとうございました。
セミナーも立ち見が出るほどの盛況でホッと一安心でした。
久々にお会いできた方も多くおりましたし、終活カウンセラーの方や月刊フューネラル・ビジネス、月刊住職の記事を読んでいた方などからもお声掛けいただき、皆さまとの縁を感じることができました。
アルシエン=あるし縁
皆さまの縁に支えられて、事務所もそろそろ開設5年を迎えます。節目の時期に、ちょうどよいイベントでした。
※写真は、『失敗しないエンディングノートの書き方』の著者、石崎公子さんからいただきました。ありがとうございました。
月刊住職への取材協力
奥様目線のスキャンダル掲載で有名な(笑)『月刊住職』に取材協力をしました。
「送骨」の適法性についてです。
今月号の月刊住職は
・送骨の実態
・樹木葬に将来性はあるのか
・散骨を商売にする者の出現
と新しい葬送方法についての特集が多く、大変勉強になりました。
散骨に関する記事には、ブルーオーシャンカフェについて
「心地よい空間で飲食を楽しむだけでも良い店ではあるが、こうして声をかけられると、自ずと人生の最後の相談をしたくなってしまう客の気持ちも理解できた。」
との触れられていました。
http://www.kohzansha.com/jimon.html
パソコン内のエッチな写真。自分が死んだらどうなる?
ちょっと前に配信されていたようです。
すごいタイトルですよね(笑)
私がつけていたタイトルは
「今話題の『デジタル終活』とは?」
だったのですが、確かに上記タイトルの方が目を引きます。
おかげさまで、かなり多くの方が見てくれたみたいです。
この記事を引用ツイートしていた方がアップルウォッチと連動してデータが削除されるようになればと言っていました。
今後はそういうサービスも増えそうですね。
https://president.jp/articles/-/16120
終活フェスタ
少し過ぎてしまいましたが、第3回終活フェスタも無事に終了いたしました。
光栄なことに3年連続パネルディスカッションにお呼びいただきました。
金子稚子さんの「死」についてのお話しはとても考えさせられる内容で、パネラーというよりも一聴衆として聞き入ってしまいました。
もっともっと勉強する分野はいっぱいありますね。
月刊「望星」にインタビュー記事掲載
「望星」という雑誌の老い支度特集にインタビュー記事が掲載されています。
取材というと紛争絡みが多いのですが、今回は純粋に「終活」がテーマでした。
ダラダラと話していたものを上手くまとめてもらい、ありがたい限りです。
散骨禁止ガイドラインに対する談話
先日、熱海市が、事実上業者による散骨を認めないという内容のガイドラインを策定しました。
これに対して、昨日、日本海洋散骨協会が代表理事談話を出しました。
散骨をイメージだけで毛嫌いするのではなく、散骨をしたい方の想いや市民感情や環境に対して業者がどのような取組みをしているかについて知ってからガイドラインを作って欲しいものです。
業者側としても、まだまだ取組みが足りない部分、啓蒙活動が足りない部分があるという点は事実だと思います。
今後も、散骨という葬送方法が市民権を得られるように、頑張っていかないといけないですね。
「おひとり様おふたり様私たちの相続問題」セミナー
終活カウンセラーの方向けに
「おひとり様おふたり様私たちの相続問題」と題して、セミナーをしてきました。
ある程度、相続に関する知識がある方向けということなので、相続のホントにドロドロした部分をお話しすることができて、個人的にはとても楽しいセミナーになりました。
土曜日の朝早くからご参加いただいた方には、厚く御礼申しあげます。
お墓覆面調査に協力しました
ダイヤンモンドQ(週刊ダイヤモンドの別冊的なもの)で、納骨堂の覆面調査が掲載されています。
※覆面調査の監修を私がしました。
ドロドロとした面白い記事になっていますので、ご興味のある方は是非、ご一読ください。
ピンコロ地蔵
仕事で佐久市に行ってきました。
佐久市といえば、PPKの聖地。
ということで、ピンコロ地蔵をお参りして来ました。
平成15年建立の新しい地蔵ながら、全国的な観光名所とさせたという観光戦略に驚きます。
ちなみに、近くのみやげ物屋の店員さんは、「終活」という言葉をご存知なかったです。
終活普及への道のりは、まだまだ遠いですね。