終活弁護士になったきっかけ①
- 2016.07.11|終活
こんにちは。弁護士の武内優宏です。
せっかく前回フューネラルビジネスフェアについてお話ししたので、今回は私が終活に関する案件を多く扱うようになったきっかけについてお話しします。
きっかけは、ある葬儀社さんとの懇親会でした。2007年のことなので、もう9年前になります。
葬儀社さんから「最近、葬儀の生前予約が流行っている」というお話しを聞いたのです。
葬儀の生前予約?
当時、終活などという言葉もない時期でしたので、自分の葬儀を生前に予約しておくということに強烈な違和感を覚えました。
とそれと同時に興味も抱き、わがままを言って、葬儀の事前相談会に潜入させていただくことになりました。
そこで見た光景が驚愕で、参加される方(多くはご年配の女性)が、自分の骨壺を選んだり、葬儀で流す曲やかざる花を選んでいるのです。
当時、私は結婚式の準備をしていたのですが、それと全く同じなのです。
お話しを聞くと、参加している方たちは、夫の両親、夫と3人を見送り、葬儀がどれだけ大変か身に染みて分かっているので、子ども達には迷惑を掛けたくないから自分で準備をしているとのこと。
そして、せっかく自分で準備するなら、自分らしい葬儀にしたい。
なるほど、これから葬儀の事前予約は主流になるなと思い、その生前意思の確保に何か法律家として協力できないかと思ったのが、この業界に関わるきっかけでした。