エンディングノートは家族との架け橋
- 2016.04.25|終活
皆さまはエンディングノートというものをご存知でしょうか。自分が亡くなった後、遺族に伝えたいことをまとめておくノートのことをエンディングノートといいます。
最近、エンディングノートを購入する方が増えているようなのですが、残念ながら実際に書く人は少ないようです。
ただ、弁護士として相続手続をしていると、「あぁ、エンディングノートがあればなあ。」と思うことがあります。
例えばですが、おひとり暮らしの方ですと、故人がどのような財産をもっていたか遺族には分かりません。そのような場合、私も一生懸命財産調査をするのですが、相続手続が漏れてしまった財産もあるのではないかと思います。その点、エンディングノートに財産の内容が書いてあれば、相続手続が漏れてしまうことはありませんし、手続がスムーズに行えるので遺族も助かります。
また、何より怖いのは、故人が債務を負っていたことを知らずに、遺族が相続してしまう場合です。相続はプラスの財産だけでなくマイナスの財産も相続してしまうので、債務の存在については、必ず遺族に伝えておく必要があります。
このような相続手続以外にも、家訓や感謝の言葉、これまでの人生で楽しかったことなど家族に伝えたいことを記載する欄もあります。
エンディングノートを書くことは、自分の人生を振り返り、今後の人生をよりよく過ごしていただくためのきっかけにもなります。
是非、一度、エンディングノート作成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。